こんにちは。院長の中川です。
最近では、インプラントの普及、
予防歯科の浸透によって
義歯を使用する患者さんは減って来てます。
とくに総入れ歯は
本当に少なくなってきたと思います。
そもそも総入れ歯の歴史は古く、
日本では1500年代から存在します。
当時の入れ歯は
「つげの木」を使用した
木製だったとのこと。
形状は現代の入れ歯にかなり近く、
口のなかの粘膜に
吸着させて使うという方法も
現代と共通しています。
また、歯科技工士のいない江戸時代に
入れ歯を作っていたのは
「仏像を彫る仏師」だったそうです。
入れ歯を調整などをする
我々歯科医師にとっては、
木を歯肉に合うように削るなんて
不可能だと感じますが、
当時の仏師の技術は
素晴らしかったのでしょう。
現在ではお口の型を採って、
ピッタリ合うように
樹脂で入れ歯を作ります。
見た目も歯肉の色、歯の色など
自由自在に使えて、
見た目ではわからないぐらいです。
しかし、入れ歯は所詮、
義手や義足と同じようなものであり、
本来の力で噛むことは難しく、
食事するにも不便なものです。
生まれながらの自分の歯を
大切にすることで、
いつまでも自分の歯で
美味しく食事をするためにも、
しっかり歯の予防をしましょう。
歯の予防は歯を残すだけではなく、
全身の健康や
認知症予防にもなるのですから。
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